
「社会」も「個人」も「自由」も、明治の翻訳者たちが苦心の末に鋳造した人工物である。言語が概念を作り、概念が現実の見え方を作る。意味の形成に携わる者にとって、これほど恐ろしく、これほど面白い本はない。
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レトリックとは飾りではなく、まだ名前を持たないものを言い表すための「発見的認識の造形」である。この定義は、そのままデザインの定義として読める。比喩・換喩・提喩の分析は、メタファー設計の最良の教科書でもある。
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対話形式で無限の哲学へ分け入る。図も数式もほとんど使わず、言語だけを頼りに考え抜くとはどういうことか、その実演として読める。名づけたあとの言語を、どこまで信じ、どこで疑うか。学べるのは答えではなく、問いの立て方と、問いに粘る仕方である。
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