
インタビューか、観察か、調査票か。本書は手法を並べる前に、「我々は世の中をどのように認識することができるのか」という認識論の問いから説き起こし、その立場の違いを軸に方法論の見取り図を描く。ユーザーリサーチの手法を選ぶ前に、何をわかろうとしているのかを確かめるための一冊。
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アーカイブは誰のものか。出来事を残すのは一体誰か。震災後の仙台では市民と専門家とスタッフが協働し、映像をはじめとする様々なメディア形式を用いて震災以後の日々を記録してきた。本書はその歩みから、地域に根ざしたアーカイブを「かんがえる」「つくる」「つかう」方法を説く。自分たちの手で主体的に歴史をつくり上げるその営みは、デザインに何が可能かという鋭い問いとして読者に深く突きささる。
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初級読書から点検読書、分析読書をへて、ひとつの主題について複数の本を読み比べるシントピカル読書まで。1940年の刊行以来読みつがれてきた、積極的に読むための手引き。書き手の意図を受け取り、問いを立て、自分のことばで捉え直す。リサーチや要件定義の手前にある、読むという技術を鍛える一冊。
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演繹でも帰納でもない第三の推論、アブダクション。手元の事実をうまく説明できないとき、「こう考えれば辻褄が合う」という仮説へ飛躍する。パースはその飛躍にも筋道があると考えた。仮説を立て、確かめ、また立て直す。デザインの試行錯誤そのものが、この推論の上に成り立っていることに気づかされる。
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営業部から辞書編集部へ引き抜かれた馬締光也は、新たな辞書『大渡海』の完成に向けた長い航海へと出発する。一語の意味を定めるとは、その語が誰のどんな場面で使われるかを想像し尽くすこと。意味を言語に鋳込む地道な営みを、小説として読む一冊。
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人を動かす物語は、何を見えなくするのか。複雑な現実を筋の通った話にまとめる力は、善悪を定義し、他者への敵意を育てる力にもなる。ストーリーの持つ暗黒面を見つめる一冊。
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対話形式で無限の哲学へ分け入る。図も数式もほとんど使わず、言語だけを頼りに考え抜くとはどういうことか、その実演として読める。名づけたあとの言語を、どこまで信じ、どこで疑うか。学べるのは答えではなく、問いの立て方と、問いに粘る仕方である。
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レトリックとは飾りではなく、まだ名前を持たないものを言い表すための「発見的認識の造形」である。この定義は、そのままデザインの定義として読める。比喩・換喩・提喩の分析は、メタファー設計の最良の教科書でもある。
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「社会」も「個人」も「自由」も、明治の翻訳者たちが苦心の末に鋳造した人工物である。言語が概念を作り、概念が現実の見え方を作る。意味の形成に携わる者にとって、これほど恐ろしく、これほど面白い本はない。
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