スマート・イナフ・シティ 書影

スマート・イナフ・シティ

ベン・グリーン 著/中村 健太郎、酒井 康史 訳 / 人文書院

都市にデジタル技術を入れるとき、いつのまにか技術そのものが目的になってはいないか。本書はスマート・シティ計画の失敗例や危険性をたどり、その背後にある政治性を明らかにする。目指されるのは、技術を適切に使った公正で民主的な都市である。「何を使うか」の前に「何のためか」を問い直す一冊。

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ゼロからトースターを作ってみた結果 書影

ゼロからトースターを作ってみた結果

トーマス・トウェイツ 著/村井 理子 訳 / 新潮文庫

トースターを、原材料からつくることはできるのか。著者は鉱山で鉄鉱石と銅を手に入れ、じゃがいものでんぷんからプラスチックをつくろうと七転八倒する。身近な製品はどこからやってくるのか。値札には現れないコストを、ひとつの家電を一からつくり直すことで確かめる一冊。

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保守主義とは何か 書影

保守主義とは何か

宇野 重規 / 中公新書

フランス革命の急激な進歩主義に違和感を抱いた英国の議員エドマンド・バークは、同じ保守主義の観点からイギリスは擁護し、フランスは擁護しなかった。本書はそこから現代日本まで、保守主義の軌跡をたどる。すでにあるものを、どこまで変えてよいのか。つくり直しの前に立ち止まることの意義をめぐる一冊。

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「働くこと」を問い直す 書影

「働くこと」を問い直す

山崎 憲 / 岩波新書

なぜ日本では「働くこと」が何より大切だったのか。なぜいまは、仕事が暮らしを豊かにしないのか。本書は日本の労使関係の来歴をたどり、どこで道を誤ったのかを探る。働き方は心がけではなく、力のせめぎ合いがつくるしくみで決まる。自分の仕事の足場を確かめるために読みたい。

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フェミニズムはみんなのもの 書影

フェミニズムはみんなのもの

ベル・フックス 著/堀田 碧 訳 / エトセトラブックス

フェミニズムとはなにか、どんな運動をしてきたのか。ブラック・フェミニストのベル・フックスが、その定義と歩みを平易な語り口で説く入門書である。美や育児の章と並んで、階級や人種の章が置かれている。「みんなのもの」というとき、そこには誰が数えられているのか。「誰にでも使える」を掲げる設計の手前で読みたい一冊。

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オービタル・クラウド 書影

オービタル・クラウド

藤井 太洋 / 早川書房

流れ星を予報するWebサービスを営むWeb制作者の木村和海は、イランのロケットの2段目が大気圏に落ちず、逆に高度を上げていることに気づく。ひとりがつくった小さなサービスが、国家と軍を巻き込む事件の入口になる。技術は誰のもので、どこまで届くのか。それをテクノスリラーとして読む一冊。

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食の実験場アメリカ 書影

食の実験場アメリカ

鈴木 透 / 中公新書

先住民、黒人奴隷、各国からの移民。持ち寄られた食が混ざり合ってバーベキューやハンバーガーが生まれ、やがて効率と画一化のファーストフードが肥満という帰結を連れてくる。モノと社会の相互作用を、食卓から読む一冊。

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理性の限界 書影

理性の限界

高橋 昌一郎 / 講談社現代新書

投票のパラドックス、不完全性定理、不確定性原理。合理的に決めることの限界を一気に走破する。変化を見きわめ、それでも決めようとする者に必要なのは万能の手法ではなく、この健全な諦めである。

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ネット右翼になった父 書影

ネット右翼になった父

鈴木 大介 / 講談社現代新書

亡き父はなぜ、ああ変わってしまったのか。決めつけを一枚ずつ剥がしていくこの追跡の記録は、人間を安易にラベリングしないことの、痛切な実践例だ。「ユーザーを理解する」と安易に口にする前に、一度この理解の重さを追体験しておきたい。

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なぜ社会は変わるのか 書影

なぜ社会は変わるのか

富永 京子 / 講談社現代新書

社会はひとりでに変わるのではない。かならず「変えた」人たちがいる。集合行動論から資源動員論、フレーム分析まで、社会運動論の理論史を一望できる入門書。社会が変わるという出来事が、資源と組織と「伝え方」の設計の産物であることを教えてくれる。

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学習の生態学 書影

学習の生態学

福島 真人 / ちくま学芸文庫

学習は頭のなかで起きるのではなく、道具や環境や他者との関係のなかで起きる。原発の制御室から医療現場まで、フィールドワークに裏打ちされた記述は、状況論の抽象的な主張に具体的な手触りを与えてくれる。

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